2026年6月〜2027年5月の試験(法令基準日 2026年4月1日)に対応しています。 6つの係数は法令の改正と関係がないので、覚え方さえ決めれば毎回確実に取れる得点源です。

6つの係数は「2つの質問」で選ぶ

問題文を読んだら、次の2つを確かめます。

  1. 求めたいのは「将来の額」か「今の額」か、それとも「毎年の額」か
  2. 手元にある額は「一括の額」か「毎年の額」か
係数 手元にあるもの 求めるもの 典型的な問い方
終価係数 今の一括の額 将来の一括の額 100万円を複利で運用すると10年後にいくら?
現価係数 将来の一括の額 今の一括の額 10年後に500万円ほしい。今いくら用意する?
年金終価係数 毎年の積立額 将来の一括の額 毎年12万円積み立てると10年後にいくら?
減債基金係数 将来の一括の額 毎年の積立額 10年後に300万円ためるには毎年いくら積み立てる?
年金現価係数 毎年の受取額 今の一括の額 毎年60万円を10年間受け取るには今いくら必要?
資本回収係数 今の一括の額 毎年の受取額(返済額) 1,000万円を10年で取り崩すと毎年いくら受け取れる?

3組の「逆数の関係」で覚える

6つの係数は、互いに逆数になる3組に分かれます。

向き
終価係数 ⇔ 現価係数 今の一括 → 将来の一括 / 将来の一括 → 今の一括
年金終価係数 ⇔ 減債基金係数 毎年 → 将来の一括 / 将来の一括 → 毎年
資本回収係数 ⇔ 年金現価係数 今の一括 → 毎年 / 毎年 → 今の一括

名前の手がかりも使えます。

  • 終価」がつけば将来の額を求める。「現価」がつけば今の額を求める
  • 年金」がつけば、手元にあるのは毎年の額
  • 減債基金」は「借金(債)を減らすための基金を積み立てる」→ 毎年の積立額
  • 資本回収」は「元手(資本)を毎年回収する」→ 毎年の受取額。住宅ローンの毎年の返済額もこれで求める

例題(年利2%・期間10年)

係数表は次の値とします(年利2%、10年)。

終価 現価 年金終価 減債基金 年金現価 資本回収
1.2190 0.8203 10.9497 0.0913 8.9826 0.1113

例題1 一括で運用すると将来いくら(終価係数)

100万円を年利2%で10年間複利運用する。

  • 100万円 × 1.2190 = 121万9,000円

例題2 将来の目標額に必要な今の額(現価係数)

10年後に500万円を用意したい。

  • 500万円 × 0.8203 = 410万1,500円

例題3 毎年積み立てると将来いくら(年金終価係数)

毎年12万円を10年間積み立てる。

  • 12万円 × 10.9497 = 131万3,964円

例題4 将来の目標額に必要な毎年の積立額(減債基金係数)

10年後に300万円をためたい。

  • 300万円 × 0.0913 = 27万3,900円(毎年)

例題5 毎年受け取るために今必要な額(年金現価係数)

老後に毎年60万円を10年間受け取りたい。

  • 60万円 × 8.9826 = 538万9,560円

例題6 今ある額を取り崩すと毎年いくら(資本回収係数)

1,000万円を10年間で均等に取り崩す(運用しながら)。

  • 1,000万円 × 0.1113 = 111万3,000円(毎年)

間違えやすいポイント

  • 例題4と例題6の取り違えが最頻出です。「将来ためる」なら減債基金、「今ある額を崩す・借りた額を返す」なら資本回収
  • 例題2と例題5の取り違えも多い。目標が「一括の額」なら現価係数、「毎年の額」なら年金現価係数
  • 迷ったら単純な足し算で大小を確かめる。例題3は12万円×10年=120万円より少し多い、例題5は60万円×10年=600万円より少し少ない、となれば選んだ係数は合っています
  • 係数は年利と期間で決まる値なので、問題文に書かれた年利と年数の欄を正しく読むことも大切です

覚え方のまとめ

  • 終価は将来、現価は今、年金は毎年から
  • ためる毎年は減債基金、崩す毎年は資本回収
  • 逆数の3組(終価⇔現価、年金終価⇔減債基金、資本回収⇔年金現価)

例題の年数や金額を変えて、どの係数を使うかだけを口に出して答える練習をすると、本番では数秒で選べるようになります。